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zoom RSS 火災調査の厳格性?

<<   作成日時 : 2011/09/18 12:38   >>

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 先日、ある消防雑誌に、火災調査の「質問調書」に一様ごとに「契り印」が必要かどうかと、と言う課題が出ていた。行政において、その交付する文書に「契り印」をすることがある。つまり、数ページある書類が間違いなく「一つの編纂される書類」であることを表すために、登記簿謄本などで行なっているもの。もう一つは許可の条件などが、行政側の持っている書類と交付する側が持っている書類が同じ内容であることを示す「正・副本」で、許可書や罹災証明などに押印している。
 この中で、火災調査の「質問調書」が数ページにわたる時は、その調書の信憑性を明らかにするため、各ページ毎に供述者の印鑑を押印してもらうことを、推奨する「回答」がなされていた。果たして、そんなことに意味があるのだろうか?
 関係者に質問して、調書を作成する際に、「押印させる」そのことも意味がないように(もちろん、指印も)。本人の著名があれば、それで十分価値ある調査書類となる。
 話は変わるが、先日、生命保険会社に積立金の引出し請求に出かけた。その時、数十年前の契約書に押印した印鑑が、どの印鑑がわからなくなっていた。しかし、「今は、印鑑は関係ないです。本人であることを示す運転免許証の“確認”をさせてもらいます。」と言われた。確かに、外国人も多い、今の社会で印鑑云々より、免許証などの本人確認と著名が、確かなこととなっている。 正式になれば、印鑑証明を付けた押印となる。
 火災調査で本人が供述したことは、その当時に「このように述べた・・」と言っても、民事・刑事裁判では、消防機関の作成する質問調書にどれほどの意味があるわけでもない。裁判の場で、証言したことが、最も確かな意味を持つこととなっている。そして、火災原因の判定では、質問調書の内容を現場見分から推定される事実と符合させる論理的組み立てとして引用している一部でしかない。司法ぶって、いくつかの裁判判例から、個々の火災調査書類の重要性を取り上げて、証拠の価値を論ずるのは、やぶさかではないが、火災調査においては、関係者の質問内容を改竄することそのことが存在しえない。一体何の意味があって、「契り印」などを推奨するのかと、いぶかしく思う。それよりも、某消防本部が、質問調書を書き直しことは、事務手続きの煩瑣さ、が主たる要因であり、関係者の話を後日、質問調書として書いたと、職員本人が言っているように、「改竄する意図ではなく」、事務処理上の遅延のびほう策が問題であった。
 と言っても、火災原因調査で「ヒヤリング」と称して、関係者の氏名・年齢・供述場所・録取内容の裏付けも「質問録取書」などもないまま、ヒヤリングのソレを持って、「火災原因を作り上げる」のは、あまりにも無謀で、“現場調査”とは言えるものではないが。
消防署で年間100件近い「火災調査書類」を作成する仕事があり、年間数十件もある裁判照会、情報開示などを通しても「契り印」の問題など現実に全くない中で、質問の趣旨そのものが「何で・・」と思える。


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