火災調査探偵団

アクセスカウンタ

zoom RSS 原発事故8 (事故解析)

<<   作成日時 : 2011/12/31 17:11   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像

 先日から、原発事故の調査報告が相次いでいる。月曜日(12/26)に畑村委員長の政府の事故調査・検証委員会の中間報告が新聞報道された。それ以前には、写真と図入りで分かりやすい大前氏のチームH2Oプロジェクトの「原発事故から何を学ぶか」中間報告(10/28)、そして、詳細な分析資料(500頁以上)が満載された「東京電力・事故報告[中間]」(12/02)が、それぞれ出されている。
 これらの事故調査の報告で、共通しているのが「事故の発生」原因を「津波」に収れんさせ、その事故発生プロセスを追いかけて解析をしていることだ。確かに、正常に運転されていた「機械(原発)」が制御不能となったことを探索していく過程としては、「1000年に一度の予想さえしえなかった津波」に突き当たり、その後の「電源喪失」に行きつくと、様々な出来事が筋道を立てて説明がつく。
その意味では、@「津波を想定外」にしていたこと、
 A全電源喪失を想定していなかったこと、
Bそれらを想定した「訓練」を一切していないこと。
Cオフ・サイトとの情報連携が図れるほど安易でなかったこと。
D東電本社幹部に事故解析できる専門家がいなかったこと。
E今まで、交渉相手にしていた経産省保安院が、予想外に脆弱で、官邸政治家の横やりを甘受せざる負えなかったこと。 
これらの中で、始めの3つの課題さえクリアーすれば、基本的な意味で「事故からの教訓」となり得ることになる。これがほぼ共通したものとなっており、報告書の複雑な内容は、原子炉工学のテキストを読み込むつもりで考えを巡らし、そして、次第に「電源喪失さえなければ・・・・“正常だったのに”・・・」と思えるようになってしまう。
しかし、「ソレッて」変なことのように思える。つまり、報告書のいずれもが前提として「正常に運転していた機械」が壊れたのは、あまりにも強力な切っ掛け(トリガー)があるとされてしまっているが、事故解析の手法としては、もう一つ、もともと原発として保有すべき「制御機構」そのものに欠陥があった、と考えるのが筋のように思える。つまり、電車は電気で動いているが、その電車が走行中に停電したからと言って「停止できない」わけがない。原発が稼働から停止までのすべてに「電気」に依存しているシステムが“本来的に欠陥のあった機械だった”と考えるべきではないか、と思える。しかし、本来的に欠陥があったとすると、現在稼働中のすべての原発の構造(システム)を作り替えなければならなくなてしまう・・・・(これでは困る。)・・。
とすれば、原因を「津波・電源喪失」に集約させて、津波や地震が来ても「電源が喪失しない」装置類の改良又は付加施設さえ整備すれば、既存のすべての原発はOKとなる。
事故の教訓として、「消防のB級ポンプを設置しました」とパンフに掲載する思考(神経)と同じ延長線上で改修し、せいぜい「事故時緊急活動チーム」とかを編成すれば、原発の全ては再稼働できそうだ。何とはなしに“始めに、結論ありき”の調査のようで、事故調査とは、火災調査と同様に何とも歯がゆいものだと思えてくる。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
原発事故8 (事故解析) 火災調査探偵団/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる